2014/09/20 このエントリーをはてなブックマークに追加 はてなブックマーク - 2個上の先輩は2年後の自分ではない

2個上の先輩は2年後の自分ではない

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時間は絶対的な概念であるからこそ危険でもある。



なんとなく、思い出したので昔話を書いてみる。




よくあると思うんです。



「3年働いてようやく仕事が分かる」とか
「40代になったら部長ぐらいには」とか。



ああいった類の話は一理あると思うんですが、
危ない考え方でもあるなぁと個人的には思ったりします。


率直に言うと、「歳とか関係ないよ」といつも思ってる。



僕は高校時代サッカー部にいた。



1年生の時の3年生の先輩はとてもうまかった。
浮き球を胸トラップしてノーバウンドでボレーシュートを決めたり、
ヘディングの競り合いでは高い打点で必ず勝ったり、
針の穴を通すように欲しいところにパスが来たり。


とにかくうまかった。


中学時代も僕はサッカーをしていて、その時の経験から
「高校3年生になったらあのぐらいは出来るようになってるハズだ」
と思っていた。









高校3年生になった時、僕はどれも「1年生のときに見た3年生」が出来ていなかった。
当然、ベンチウォーマー(補欠)である。



別にサボっていたわけではない。
真面目に練習し、2年間を過ごしてきた。








その時始めて分かった。


「2年間同じ経験を積んでも同じ成果は上げられない」んだと。
中学時代うまくいっていたのは、比較的身体能力の差や技術差があらわにならなかったからだった。


ドラクエみたいなのを考えてたのがよくなかった。
同じ経験値をつめば、同じようなレベルになり、同じような呪文が使える、と。
それが良くなかった。

僕は「浮き球を胸トラップしてノーバウンドでボレーシュート」する練習はしなかったし、
「ヘディングの競り合いでは高い打点で必ず勝つ」練習もしなかったし、
「針の穴を通すように欲しいところにパス」をする練習もしなかった。


画一的な同じ練習では、出来ていないものが、出来るようになるわけではない。
というか、そういう目的を持たずに練習していた。






  n年後の逆算


その時からの自戒なのだが、「今出来ないものが、なぜn年後に可能になるのか」をいつも考えないといけない。
これは別にスポーツに限ったことではないと思う。

だから、もしあなたが「部長」になりたいのであるとすれば

  • 現在の部長と自分の能力比較
  • 現在の部長と自分の実績比較
  • 自分の能力向上の見積もり
    (部長と全く同じでなくても構わないと思う。自分の能力を伸ばしやすい部分でトータルがフラットになれば良い)
  • 自分の実績積み上げの見積もり

  • 上記のことをして初めて、「n年後に自分は部長になっているだろう」と言える。
    ※もちろん自己プレゼンが重要だったりするけど




      年齢や経験を気にせず到達したいところに参加していこう


    逆に考えると、「n年の経験期間」そのものが立派なわけではない。
    長年従事していることには尊敬の念を持つべきだが、
    かなわないなぁと怖気づいたりだとか、謙遜するというのは全く必要が無いことだと思う。


    「何年か先にあの人のようになりたい」というのであれば、
    遠慮せず吸収すべきだと思う。下手すれば追い越せるはず。同じ轍を踏む必要も無いのだし。



      退職エントリについて思うこと



    極端に経験年数の少なさを問題するのも違うのではないかと思う。


    1年ぐらいで転職します、っていう退職エントリとか呼んでても思うけど、
    ああいう人たちはたいていの場合、自分の能力、実績などが突出していたりだとか、
    3年かかって認識できる境地に短期スパンで到達していたりする。







    ということで、「2個上の先輩は2年後の自分ではない」



    (Q,E.D)


















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