2016/09/20 このエントリーをはてなブックマークに追加 はてなブックマーク - Don't trust over 30

Don't trust over 30

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私事だけど今年で28歳で、来年になったら29歳で、
その次の年は30歳。

最近三十路になるにあたって覚悟を持ちたいなとか思う。



そろそろ自覚しよう、という話。


世間一般、みんな30歳を迎えても20(+ 10)歳という感覚でみんな生きているのだと思う。

周りの30代を見ていても大体若い。精神も肉体的にも、というか。
特に20代後半と比較しても大した差はないと思う。

なんだけども、個人的には30代を迎え入れるぐらいの気持ちでやっていきたいなとか、
とはいっても若者扱いはされていたいなとか思う。

20代と30代は地続きなのだなぁと年をとるにつれて実感する。

20代前半の頃、社会に出てから思った。
大体の大人は良い加減で曖昧な定理とか定義とかのもとで行動しているのだなぁとか、
こうも説得力がないものか、とか。
けど、20(+15)歳の役職付いたおじさんとかと考えるとまぁそんなものかと思い直した。
年齢は関係ないなと。優秀な人は35歳でも25歳でも優秀だなと。


なんだかんだ30代になるのは結構な抵抗感がある。
この抵抗感はなんなのかと考えると2種類あるのかなぁと思う。

1つは若者扱いされていたい、ハードルの低いところで高く飛び越えたいみたいな感覚。
だって普通に仕事してるだけで「若いのによくコード書けるね」とか言われるわけで、
普通にコード書いてりゃ並でも褒められてしまうんだからラクなもんで。

2つ目は、多分自分は凡人なんだなぁと認めていく感覚。
大抵の著名人、有名人は20代、はやくは10代のうちに才能を開花させて有名になったり
その道のトップになったりする。

自分はそういうものではなかったんだなという焦りとか寂しさみたいなものがある。

望むなら24歳ぐらいでずっと居たいような気もする。若干のピーターパン症候群な感じ。


森毅という人が言ってたんだけど、人生は20年単位で数回あるらしい。人生20年説。

日本人の平均寿命的には80ぐらいなので4回とか。
だから30代も人生第2期の10歳みたいなもので、
やっと10年が経っただけだという考え方も出来る。

この話は僕が説明するのだとかなり稚拙になってしまうので、
原文を引用したほうが良さそう。

 
考えてみれば、人間の身体を構成する物質は、
二十年もすれば入れかわっている。脳の配線も変わっている。
思い出は自分で美化した物語にすぎない。
それなのに、一貫した魂などを信ずるのは観念論ではないか。

世の中のほうも、二十年もすればすっかり変わる。
数学のように永遠と思われたものでさえ、その感触は変わる。
二十年後の未来が予測しがたかったことは、ちょっと歴史をふりかえればわかる。
(中略)

そこで、人生二十年説である。
べつに二十年でなくてもいいのだが、
当面の二十年ぐらいを一つの人生と考えて、
その人生を輝かすことを考えようというのだ。
そして、べつに根拠はないのだが、
その二十年の人生を輝いて生きた人間は、
次の新しい人生の二十年を輝いて生きられるだろうと信じている。
こうして生きれば、八十までなら、人生を四度生きられる。
それぞれに新しい人生なのだから、昔の人生にこだわらなくてよいし、
次の人生に抑圧されなくてもよい。さしあたりぼくなら、
第四の人生の始まったあたりで、これからである。

もちろん、うまく八十まで生きられたら、次に第五の人生が待っている。

-引用元-
http://www.gakushikai.or.jp/magazine/archives/archives_783.html



まぁ、こんな感じで考えるのもいいかなと思う。
あと、「年相応」というのもそれに拘る必要もなく、中年に見られる若者らしさも、
若者に見られる老いもあったって良いみたいなことも言っていた。

この人の「考えすぎないほうがうまくいく」という本は過去に読んで結構面白かった。


20代前半、20代後半の意見とか、何に興味を持っているか。
どういう技術がスタンダードになっているか、どういう遊びが流行ったか。
というのが段々と分からなくなってきている。流行った曲とか、人気のバンドとか。

今後の技術動向とかメンタリティとかを知るためには、
段々と若者に学ばないとダメになっていくんだろうなという気がしている。

多分年をとるにつれて「最近の若いものは」って言いたくなるし
「昔は〇〇も型推論が弱くて」とか語り始めたくなるかもしれない。

もうそうなってくると初心から離れているような気がして、
謙虚に若者の話を聞くことが大事になっていくんだろうなと思う。
(別に年上の方に対しても謙虚さは大事なんだけど)


一番気をつけたいのは、新卒のころ、
5〜6年前に見た中堅がもう自分なのだよなぁということ。
なんかそういう自覚をもって精進したいなあと思ったのでした。





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